本記事の目的
スマホや携帯電話番号は、銀行口座のログインやSNSアカウントの本人確認に利用されるなど、現代では「デジタル身分証明」と言っても過言ではありません。
そんな大切な電話番号を第三者に乗っ取られることで、本人確認コード(SMS認証)を不正取得され、金融サービスやクレジットカード情報を奪われる事件が増えています。
本記事では、SIMスワップ詐欺の具体的な手口と対策方法を分かりやすくまとめ、被害を防ぐために今すぐできることをご紹介します。
インターネット詐欺の最新動向
国内の被害件数と影響
- 国民生活センターの2024年度インターネットトラブル関連相談件数は2.3万件超。スマホ絡みの相談が依然として多いのが特徴です。
- フィッシング対策協議会の2025年2月月次レポートでは、報告件数が141,223件と過去最高を更新。金融機関や携帯キャリアを装ったSMSによる詐欺も含まれています。
- なかでも、電話番号を不正に移転(スワップ)して個人情報を盗むSIMスワップ詐欺が深刻化しています。
詐欺の主な手口
- 携帯キャリアへの不正な再発行依頼
犯人が被害者になりすまし、携帯ショップやオンライン手続きで「SIMカードを紛失した」と申し出て再発行を受ける。 - SMS認証を盗む
乗っ取った電話番号に送信される「本人確認コード」や「ワンタイムパスワード」を利用し、各種アカウントや銀行サービスへ不正にログイン。 - クレジットカードや口座にアクセス
被害者が気づく前に、口座からの不正送金やクレジットカード情報の変更が行われるケースも多発。
詐欺に遭わないための5つの心得
- サイト・事業者の信頼性を見極める
- 携帯キャリア公式サイトやアプリで、アカウント情報の変更通知設定をオンにする。
- 「SIM再発行時は追加の本人確認が必要」など、厳格なセキュリティルールがあるかを事前に確認。
- パスワードと二要素認証
- 使い回しは絶対に避ける
ひとつのサービスが漏洩すれば、キャリアや金融機関にも波及しやすくなります。 - SMS以外の認証手段を活用
認証アプリやハードウェアキーなど、電話番号に依存しない二要素認証が選べるなら積極的に導入しましょう。
- 使い回しは絶対に避ける
- 個人情報の取り扱いに注意
- SNSやメールでのやり取りで、住所・生年月日・電話番号などをむやみに晒さない。
- 犯人は携帯ショップに不正申告する際、被害者の氏名や生年月日、場合によっては免許証の番号などを騙りに利用することがあります。
- 利用規約と返金ポリシーを読む
- 銀行口座やクレジットカードの不正利用補償がどうなっているか、普段から確認しておく。
- 通信事業者の規約もチェックし、万一の被害時にどのようなサポートが得られるか把握しておきましょう。
- 問題が起きた際の相談先
- 消費者ホットライン「188(いやや!)」
詐欺の疑いを感じたら早急に相談し、適切な指示を受けましょう。 - 携帯キャリア・金融機関の不正利用窓口
SIMが勝手に再発行された、ログイン通知がおかしいなど異常を察知した時点で、ただちに連絡を。
- 消費者ホットライン「188(いやや!)」
ケーススタディで学ぶ具体的対策
SIMスワップ詐欺によるSNSアカウント乗っ取り
- 被害者の電話番号が“なりすまし再発行”される
犯人が携帯キャリアに「SIMを紛失した」と偽り、本人確認情報を盗用して新しいSIMを取得。 - SNSログイン時のSMSコードを奪取
乗っ取った電話番号でSNSの本人確認コードを受信。被害者は自分のスマホが突然圏外になったり電波が切れたりして気づくことも多い。 - SNSアカウントから金銭詐取や個人情報漏洩
被害者の友人にお金を無心したり、個人情報を抜き取ってさらなる詐欺に利用する手口も。
対策ポイント
- 急にスマホが圏外になった、電話やSMSが使えなくなった場合はSIMスワップを疑い、携帯キャリアへ即連絡。
- SNSのログイン通知設定をオンにし、不審なアクセスがあればパスワードを変更する。
もし被害に遭ったら──相談先と事後対応
警察・消費者庁への相談
- サイバー犯罪相談窓口(都道府県警)
SIM乗っ取りはれっきとした不正アクセス・詐欺行為にあたる可能性があり、警察の捜査が必要となるケースも。 - 特定商取引法違反の申出フォーム(消費者庁)
悪質な業者や詐欺行為が疑われる場合、消費者庁に通報を。
携帯キャリア・金融機関への連絡
- SIMの即時利用停止
自分のアカウントから勝手に再発行されたSIMを無効化するよう、すぐに携帯キャリアへ通報しましょう。 - クレジットカードや銀行口座の凍結・再発行
異常な引き落としやカード決済がないかを速やかに確認し、場合によってはカード番号を変更・停止する。
事後対応で大事なポイント
- 証拠の保存
不審な通知やメール、ログイン履歴のスクリーンショットを保管しておき、被害届や保険・補償の手続きに役立てます。 - パスワードの総点検
同じ電話番号で紐づけられているSNS・ECサイト・メールなど、関連するサービスのパスワードを変えましょう。
アクセルプロモート株式会社の詐欺被害を未然に防ぐ取り組み
透明性を重視した情報公開
当社は特定商取引法・電気通信事業法・金融商品取引法を遵守し、全サービスで法人番号・所在地・代表者名を明示しています。
顧客サポートとトラブル防止
お問い合わせは24時間以内に初回回答、返金ポリシーはコンテンツ購入後14日以内の申請を原則とするなど、明確なルールを公開しています。
インターネット詐欺啓発活動
フィッシング対策協議会の公開ドキュメントを社員研修に採用し、最新の詐欺手口情報を共有しています。
まとめ
- SIMスワップ詐欺は、電話番号を乗っ取られてSMS認証が盗まれる極めて危険な詐欺手口。
- 携帯キャリアのアカウント設定やSNSの二要素認証など、電話番号に依存しないセキュリティ対策を取り入れることが重要。
- 異常を感じたらすぐ携帯キャリア・金融機関・警察に連絡し、迅速な被害拡大防止と証拠保全を図りましょう。
- アクセルプロモート株式会社は、消費者保護を最優先に、透明性ある情報提供とサポート体制を充実させ、安心して利用できるサービス環境を提供し続けます。
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参考文献・出典一覧(URL)
- 知らぬ間にスマホが乗っ取られる「SIMスワップ」の恐怖|東日本電信電話 https://business.ntt-east.co.jp/bizdrive/column/post_326.html
- 「SIMスワップ詐欺に関する注意喚起」|総務省 https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban18_02000330.html
- 「スマホ乗っ取り被害が急増中!二要素認証の盲点」|IPA(情報処理推進機構) https://www.ipa.go.jp/security/anshin/mgdayori202207.html
- 「SIMスワップ詐欺とは」|警察庁 サイバー犯罪対策 https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/faq/cybercrime_faq.html
- 「携帯電話番号が不正利用される被害に注意」|国民生活センター https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20211014_1.html
- 「消費者ホットライン188」|消費者庁 https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/hotline/
- 携帯電話の犯罪利用の防止|総務省 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/050526_1.files/Page377.html